はじめに。

このブログは決して読んで合格するような大それた内容ではございません。

ただ僕の勉強をここで日々ブログにしたらいいかなという他者に申し訳ない

緩い考えのブログですが、内容はちょっと(かなり?)コアですが、同じく

高度情報処理を勉強しようと思う方であればきっと中には楽しんでくれるかも。

少なくてもお堅いイメージの内容を面白おかしく印象的な解き方を手法とでき

ないかの研究も交えてなので、僕的には結構楽しんでます♪

注: 問題文を見ないと、何のことかわからないと思うのが欠点ブログとなっています(苦笑)。

なので、お手数ですが以下のサイトで対象年度の問題・解答などをダウンロードして頂ければと

思います。

過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評) など

↑ PMは春期試験です。



H25・PM・午後1試験ストーリー 問2・結論

本文は、プロジェクトマネージャ午後1試験の過去問を基に

ストーリーっぽくしてみたので、内容は多少脚色しています(笑)。

なるべく問題に影響のない範囲で楽しく記録できればと思います。

また問題文だけでなく解答の内容もストーリーに含まれています。

どの部分とかは特に明記しないので実際の回答を見て頂ければと思います(笑)。

 このストーリから午後1試験問題の内容が理解でき、問題の意図やモジュールとしてのパーツなどとしても午後2で活用できたら凄いかもです(苦笑)。

凄いかどうか不明ですが(苦笑)別ブログで試みてますので、

よろしければ(笑)

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 ■プロジェクト計画の策定ストーリー

結論1:プロジェクトの実行結果の策定

<前回の続き>

僕は単にデータ集計とレポート作成の機能だけのシステムを想定していたので、D部長からの経営会議メンバ、というか、社長の要望の実現が、実情と大きくギャップがある事実を知らずに、うち(C社)の営業が見積もりを提示したはずである。

なので、再度スコープを検討し、営業に伝えなければ大変な事になると思った。

まず、うち(C社)のT課長から事前にヒアリングした情報と、R社社長の要望の実現を考えると、これはもう、業務プロセスの整理と既存システムの改修もスコープに含めるべきと思った。

つまり、一般に言われる、ステークホルダは現在、経営会議メンバといっても社長がメインとなっているが、それだけでは情報が正しく伝達されないので、やはりここはステークホルダのニューカマー(新人)という事で、各事業部の業務担当者の参加を要求すべきだなと思われた。

あと、これが一番難解なところだけど、既に開発の作業工数が大幅に増加すると見込まれるため、今の開発要員だけでは人数不足であると感じる。

ここはどうしても、開発要員の追加をしてもらうようにお願いするしかなさそうなんだけど、一応うち(R社)から要員出せそうか当たってみるかな。

僕は席を立ち、上司のデスクに向かって、状況を報告するとともに、うち(R社)から要員調達可能かを聞いてみた。

僕:『お忙しいところすみません、既にお聞き及びかと思うのですが、C社のD部長から依頼のあった案件について少々ご相談があるのですが・・・』

上司:『うん?どうした?』

僕の深刻な顔を見て、心配そうにキーボード入力の手を止めてこっちを見た。

僕:『はい、実は、この案件にはうちの営業が見積もった内容だけではかなりのギャップが有った事が判明しました。』

上司:『ギャップ?というと?』

僕:『はい、当初の触れ込みでは、データ集計とレポート作成だけであるという事でしたが・・・』

上司:『うん、詳細は聞いてないが、内容はそう複雑なものでないと思ってたけど、それが違っていたという事なんだね?』

僕:『はい、そのとおりです。実際蓋を開けたら、つまり、うち(R社)のT課長に聞いたのですが、実情はデータ集計だけでも多岐に分かれ整合が取れておらず一苦労という事を知り、計画書とのギャップを感じ、つまりは納期的に厳しい、いや、無理と判断しました。』

上司:『T課長が・・・ふ~ん、そうだったか。で、私にどうして欲しいと?』

僕:『はい、今の要員の増員をお願いできないでしょうか?』

それを聞いた上司は、少し申し訳なさそうな顔をし、こう言った。

上司:『S課長、現在の君の置かれてる大変な状況は理解したよ。ただね、残念ながらうち(R社)は次年度の予算の決定を受けてしまったため、既に要員計画が固まってしまってるんだよ。なんとかしてやりたいんだが、こればかりは・・・ねぇ。すまんが・・・』

上司はそういうと、少し僕に頭を下げ、すぐに頭を上げると、僕にこう言った。

上司:『やはりC社の部長が持ってきた話なんだから、少しC社内で増員可能か私の方から打診してみようか?』

僕:『あぁ、いえ、確かに、D部長に頼んでもおかしくないですよね。ちなみに要員計画ってうち(R社)がいつもやっているC社の事業部向けシステムの開発・改修業務って事ですか?』

上司:『うん、その通りだよ。うち(R社)が継続的に委託を受けているから、こればかりは人員を割けないと思うんだよ。』

僕:『やはりそうですか。だとしましたら人員が割けるかもしれません。というのも、今回のC社の社長の要望を実現させるためには、どうしても事業部の業務担当者の方々にもご協力を頂く必要があるからです。』

上司は、怪訝な顔をしながら。

上司:『協力?・・・というと?』

僕:『はい、今回の改修業務の中には、今回私が担当するモニタリングシステム改修も含まれてると思うのです。』

上司:『うん、まぁそうかもね。』

僕:『という事は、いくつかの改修業務の中でモニタリングシステムの課題に対応する改修業務の優先順位を上げて頂くという事が可能かと思うのです。』

上司:『なるほど、じゃあ、なんとかなりそうか・・な?』

僕:『はい、御陰様で方針がたちそうです。』

上司:『そうか?それはなによりだ。』 

上司は僕を見て微笑んだ。上司から笑顔を与えられるのはちょっと元気になる。

僕:『お忙しいところお手を止めてしまって済みませんでした。では。』

僕は軽く会釈して自席に戻った。

ーーー

自席に戻った僕は、C社のD部長にどういう風にお願いをするべきか考えてみたが、正直何も思い浮かばなかった。

でも上司に元気をもらったおかげでなんか身体というか心も軽くなったようで、

えぇい!もうこのさい、正攻法で正直に小細工せずストレートにお願いするかな。

と、そんな気持ちになった。

D部長からC社の各事業部に対して、事業部のシステム開発の計画を見直しモニタリングシステムに要員を割いてもらえるよう協力を依頼してもらうしかないんだろうな。そのためにはまずスケジュール面も検討して見るか・・・

僕はそう思いながら、最初に予定されていたスケジュールをもう一度確認した。

4月から開始で、開発期間は6か月という事だったよなぁ・・・どうするかなぁ・・・

そう呟きながら僕は持参のボトルに入ったホットコーヒーに口をつけた。

『あちっ!』

保温効果が結構あるらしく、想定外に熱く感じた事が、脳に刺激を与えたようだ。

うん?そうか!そういう事なら、まずはこの6か月間の開発期間に入る前に、業務プロセスの整理と既存システムの改修の仕様を確定する必要があるわけだから、この仕様の確定に要する期間という事で、そうだな。2か月はかかるな。

それでいけば、4月から2か月間は仕様固めで、6月から6か月間の12月いっぱいでぎりぎり終わらせる事が出来そうだから、その線で見積もってみるかぁ。

僕はそう考えながら、少し冷めて来たボトルにゆっくりと口をつけて今度はコーヒーを飲んだ。

ーーー

暫くして僕は開発工数を 見積もるに当たり、忘れてはいけないもうひとつのT課長が言っていた課題について考える事にした。課題というのは、つまりW社のミドルウェアをベースにした新基盤への移行計画の進捗状況を確認するという事である。

僕は早速、携帯を取り出し、C社のD部長から以前教えてもらっていたシステム部の担当者のE氏と面識があったので電話をし、ヒアリングを行う事にした。

僕:『あ、もしもし、Eさんですか?Sです。お世話になってます。』

E氏:『あ、どうもSさん。お世話になります。で、本日はどうしました?』

僕:『あ、はい、御社のD部長から伺ったのですが、なんでも新基盤への移行計画という事でシステム部内で運用の複雑化を防ごうとしているとか。』

E氏:『はい、実はそうなんですよ。よくご存じで。』

僕:『それでですね、Eさんもご存知のように今、私がPMとなって御社のモニタリングシステムの開発スケジュールを作成中なんですが、計画を遂行する場合に、Eさんのところで進めている移行計画の進捗状況を知る必要が出てきたんですが、現在の状況を教えて頂けると助かるのですが・・・』

E氏:『あぁ、そういう事なんですね。そうですねぇ、実は正直、難航してます。』

僕:『難航・・・ですか?』

E氏:『えぇ、まぁ・・・課題山積で難航してしまってるのが現状ですかねぇ』

電話の向こうでE氏が少し咳込んでいる。

僕:『だ、だいじょうぶですか?』

E氏:『あ、はい!、どうもすみません。大丈夫です。』

僕:『そうですか、良かった。で、でも、なんでです?課題山積って・・・』

E氏:『はい、実は、W社のミドルウェア採用は既に決まった事なのですが、なかなか検証が終わら無いので、まだまだ利用ができないのです。』 

僕:『なるほどですね。W社のミドルウェアって今回初採用でしたっけ?』

E氏:『はい、そうなんですよ。そんなんだから、うち(C社内)にW社のミドルウェアについて詳しい要員がいないんで、W社から要員を派遣してもらって仕様を一緒に確認しながら検証を行ってるため、予定よりも大幅に遅れてるんです。』

僕:『う~ん、それは厳しそうですねぇ。遅延はそれが問題という事ですか?』

E氏:『いえ、まだ他にもあります。実はW社のミドルウェアは今回リリースされたばかりなんで利用する予定の機能が正常に動作しない事象が発生し、この事があるおかげで検証事態が進まなくなってしまってる状況なんです。ふ~っ』

と、E氏はため息をついた。

僕もこの報告にはかなり驚き、Eさんに同乗してしまった。

僕:『いやぁ、それにしてもW社のミドルウェアって、大丈夫なんですか?かなりリスキーに見えますけど・・・』

E氏:『はい、正直、これほどとは思ってなかったので、近々ご相談したいと思ってたので、Sさんから直接ご連絡頂いて、助かりました。』

僕:『え、そうなんですか、でも助かったというのは、どういう事ですか?』

E氏:『はい、W社のミドルウェア採用を見送れないかというご相談です。』

僕:『あぁ、なるほど、そういう事だったんですね。確かに現状を聞く限り、相当厳しいかも。と感じました。』

E氏:『Sさんとしては、採用についてどう思われますか?』

僕:『そうですね。率直に言って、W社のミドル使用は厳しいと感じますね。』

E氏:『やはりそうですよね。先ほどリスキーともおっしゃられてましたが?』

僕:『あ、はい。実は今回のモニタリングシステムの開発要員が不足しているため、御社から要員が出ないか検討していたところ、御社で今回のW社のミドルの移行要員という事で結構な人員を投入していると聞いたのですが、このまま今回のプロジェクトに新基盤という事でW社のミドルを採用した場合、先ほどEさんが話された、W社のミドルに詳しい要員が御社(C社)にいないという開発要員の手配の観点でのリスクがあります。』 

E氏:『なるほど、そうですね。』

僕:『それに、W社のミドルウェア不具合によるシステムの品質面の観点でもリスクです。』

E氏:『はい、その通りだと思います。』

僕:『そして何よりも、ミドルウェアの検証が遅れてしまい、最大目標である年内に開発が終了できないという、開発スケジュールの観点でもリスクとなりますね。』

E氏:『まったくその通りです。』

僕:『承知しました。これは他に代替案を検討した方が良いでしょうね。よろしければ私からD部長にご報告しますが大丈夫ですか?』

E氏:『はい、もちろん大丈夫ですので、ぜひ、よろしくお願いします。』

僕:『かしこまりました。』

そういって電話を終えた。

ーーー

僕は次にD部長に電話をし、納期延長のお願いと現在おかれている様々な現状を

Eさんからのヒアリング結果も踏まえて報告を行う事にした。

僕:『あ、D部長ですか?実はご相談といいましょうか、少々お願いがございまして』

D部長:『はい、なんでしょうか?』

僕:『実は色々と今回のプロジェクトの実行計画を策定していくと、色々な現状が判って来て、その結果、どうしても開発期間の前に仕様を確定すべき案件があり、それらを踏まえると、12月末完了を目標とした計画となりました。』

D部長:『そうなんですか?でも当初から2か月も延長した理由はなんでしょうか?』

僕は、今までのC社社長の希望を叶えるためには業務プロセス整理と既存システムの改修の使用を確定しないままで開発を行う事のリスキーな現状を説明した。

また、E氏のW社ミドル採用断念したい旨の原因報告し、そのために代替案が必要という事、2か月延長しても現状の開発要員では不足のためC社の各事業部に対しても開発要員を割いてもらうようお願いしたい事などを説明した。

D部長:『なるほど~よくわかりました。なかなか大変な状況のようですねぇ。承知しました。それではSさんが策定された実行計画を私に送って頂けませんか?私の方でも要員追加の件を検討してみますので』

僕:『はい、早速お送りします。よろしくお願いします。』

---

後日、D部長から、モニタリングシステムを社名という事で最優先事項になったため、僕の見込んでいる要員追加も認められたょという内容のメールが送られてきた。

いやぁ、さすが!D部長だなぁ。僕は感謝のメールを返信した。

さぁこれでプロジェクトがようやく始められそうだな。

ぜひとも無事完了させて、またD部長と祝杯をあげなきゃな(笑)。

僕はそう思いながら、持参のコーヒーを飲みながら微笑んでいた。

 <おしまい。>

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次回、システム開発プロジェクトの企業合併に伴う計画変更ストーリーです!!

あらすじ

プロジェクトが無事始められそうだと思った時に企業合併が起こってしまった。

PMとして任命された僕が行った事とは?え?またやり直し?一体どうなる?

次回も、サービス♪ サービス♪(苦笑)