H25・PM・午後1試験ストーリー 問4・本論1
☆はじめに
本文は、プロジェクトマネージャ午後1試験の過去問を基に
ストーリーっぽくしてみたので、内容は多少脚色しています(笑)。
なるべく問題に影響のない範囲で楽しく記録できればと思います。
また問題文だけでなく解答の内容もストーリーに含まれています。
どの部分とかは特に明記しないので実際の回答を見て頂ければと思います(笑)。
このストーリから午後1試験問題の内容が理解でき、問題の意図やモジュールとしてのパーツなどとしても午後2で活用できたら凄いかもです(苦笑)。
凄いかどうか不明ですが(苦笑)別ブログで試みてますので、
よろしければ(笑)
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■ソフトウェア開発の遂行ストーリー
今回は女子のPMというのもおもしろいかな?と独断と偏見で盛り上がってのストーリー続きです♪
本論1:企画部の特性
<前回からの続き>
お昼のトンカツ屋さんで、お味噌汁とキャベツをお代わり(ってさすがにカロリー気にしてますからご飯は控えましたが(苦笑))したあたしは、ようやく空腹で冷静さを失ってしまっていた状態から、いつもの”冷静なあたし”に戻っていた(笑)
ふと時計を見たら、既に13時を30分すぎていた・・・あぁもうこんな時間。
さぁ、コンビニで大きめのヨーグルトドリンクでも買って会社に帰ろうっと。
あたしはいつもヨーグルトを食後に食べる事が日課で、お肉料理を食べた日は特に多めのヨーグルト補給という事でいつもの98円のではなく、一回りほど大きめのヨーグルトドリンクを買って胃腸バランスを整える事にしているのです。
これって結構、あたしにとっては重要なんです(苦笑)
社に入り自席に戻る途中で、R子の姿が目に見えたので、昼一緒にに行けなかったお詫びをしようと思って、声をかけた。
実は、R子は企画部で、しかも同期で一番親しいんです。
R子があたしを見て微笑んだ。
R子:『あっ、Qじゃない!もうお昼済んだの?私は先に済ませたわよ。』
あたし:『・・・うん。でも、今日はごめんね。うちの部長からの話が長引いちゃってねぇ』
R子:『いいよ、いいよ。お昼にあんたとこ行ったら、課長は部長と打ち合わせ中ですって、言われたんで、あぁこりゃあ無理かなって思ったから、一緒に行く予定の定食屋さんやめて、トンカツ屋さんにしちゃったから(笑)』
え?すごい、おんなじだったなんて・・・・(苦笑)
あたし:『えっそうなの?あたしも今トンカツ屋さんから帰ってきたとこなの。凄い偶然よねぇ!!』
R子:『へぇえ、そうだったんだ。ところで、あんたとこの部長の話って長かったみたいだけど、なんか新しい仕事の話だったの?』
あたし:『え?うん、なんかね、今度のスマホアプリ開発プロジェクトのマネージャを任されたんよねぇ。』
R子:『え?まさか、あんたがPMなん?』
あたし:『そうなのよ。信じられないでしょ?でも、やる事になったんよね。』
R子:『すごいじゃん!って、まぁあんた(Q)も課長になったんだから、まぁそれはそうかもね。でもアプリ一新するとかいう話は以前どっかで聞いた事があったけど、ふぅん、そう、あんたが開発プロジェクトマネージャをやるんだねぇ。』
R子は企画部のチーフクラスなんで、既に情報が伝わっている見たいね。
それなら今後関わり合いがあるという事も話しておかなきゃね。
あたし:『うん、そういう訳なんで、R子、あんたは企画部なんだから、そのうち、あんたとこに要件設計とか諸々の件で、そっちに行くと思うんでよろしくね』
R子:『あ、そうか、そうなるわね。うん、わかったわ。ところで、明日のお昼は例の定食屋さん行きましょうね。』
あたし:『うん、じゃあまた。』
そういってあたしはR子と別れて自席に着いた。
そしてヨーグルトドリンクにストロー挿して飲みながら、モバイルアプリのユーザインタフェースと細かな挙動を決定する過程で重要なステークホルダは、間違いなく、R子のいる企画部だわね。
今後、基本設計では、企画部と調整しながら仕様を確定させていくことになるから、企画部の特性について考える必要があるわね。
え~、つまり、企画部には次の特性があるんです。
って、ほとんどR子から聞いた情報なんですけどね(苦笑)
という事で、あたしは、メモ用紙を取り出して、考えを書き出すことにした。
このやり方はあたしが新人の頃に今の開発部長がまだ課長だった頃に伝授して頂いた方法で、最初に頭を整理する意味でもなかなかあたしに合っているのでそれ以来ずっと実践してきた方法でもあるんです。
Memo・・・
企画部の特性
①最新の市場動向及びユーザニーズを常に把握しているので、ユーザにとtrて魅力あるインタフェースとはどのようなものか、社内で最も妥当な判断ができる。
②経営陣の信頼が厚く、社内での発言力が強い
③プロジェクトの制約条件を考慮して要求をまとめることよりも、多少無理をしてでも、ユーザに対する勢力の拡大を優先すべきと考える傾向にある。
ただし!過去にこの方法で品質不良と納期遅延が発生した事があるため要注意。
⇒実は本件の担当チーフがR子の先輩(男子)だったらしく、そんな事もあってかこの後、女性のチーフが良いという事でR子が次期チーフに選ばれたんです。
ここまで書き出して、それを読み返しながらどうすべきか考えながら、ストローでヨーグルトを思い切り吸い込んだのでズズズっと音が出て飲み乾したあたしは、そんなことお構いなしに(笑)、開発部長がお昼に言ってたプロジェクトの目標、つまり、”顧客満足度”について考えて見た。
う~ん、やっぱりプロジェクトの目標を達成するには、現在想定している基本設計のスケジュール内でモバイルアプリの仕様を確定させなければいけないわよね。
あたしはそう考えると、企画部のR子を含んだ関係各位に今回の開発規模、および開発期間の制約条件に関して意識を統一させるためにメールを送る事にした。
メール送信して取り敢えず一区切りがついたのか、あたしは喉が渇いている事に気がついた。
メール返信は時間が掛かるでしょうから、ちょっと今のうちに自販機に行って紅茶でも買って来ようっと。
ーーー
自販機で紅茶を買ったあたしが自席に戻ると、既に企画部代表で、R子からメールが届いていた。え?もう?
・・・うわっ、早っ(笑)
内容を簡単に要約すると、R子が企画部代表という事で、本件は一任されたんだそうで、結果、あたしが送った内容を読んで、一応は全員合意したという内容でした。
一応・・・というのは、仕様確定後の変更について、あたしとしては(というか、通常誰しもこうしないとやばいんじゃないかしら?と思うはずですけど(苦笑))、つまり、仕様凍結後にもし変更要求事項が出た場合は、原則として開発完了後の対応として頂くという所で、R子側と管理側とがいささかもめたんだそうです。
まぁ結局、R子が過去の事件を持ち出したら、管理者が一斉に口を閉ざし、最終的には、R子に一任という形で一応の合意になったんだそうです。
・・・R子には可哀想だけど、あたしにとってはラッキーだったかも(笑)。
R子には明日なんかおごらなくちゃね(笑)
そして紅茶を一口飲んで、あたしは、本当にそれでダイジョブだろうか、もうちょっとだけさっき書き出した企画部の特性メモを見乍ら先の事を予測してみた。
・・・う~ん、企画部はお客様の要望に最も近くて密接に通じているのに、仕様凍結後の開発完了後に要望対応してしまうなんていうのは、確かにでも開発としては問題なくても、プロジェクトの目標となっている、”顧客満足度”というものの達成ができていると言えるのだろうか?品質に問題はないのだろうか?・・・
そう考えると、R子のおかげで確かに合意できたかもしれないけど、やっぱり反対した人がいて、その人達の意見もまるきり無視するわけにはいかないわね。
だって、開発完了後に仕様凍結後の変更内容を対応させてしまうって事は、仕様の確定内容に関して、顧客満足度を向上させるための企画部の重要な要求を、十分に取り込めなくなる。といった適切でない状況を生み出す恐れがあるかもしれないでしょうに・・・
あたしは、紅茶を今度は2口連続で飲んで喉の渇きを潤しながら、
これは、基本設計の進め方を工夫した方が良いかしら。と考えた。
<次回、U社の特性に続く。>
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