H25・PM・午後1試験ストーリー 問1・本論3
☆はじめに
本文は、プロジェクトマネージャ午後1試験の過去問を基に
ストーリーっぽくしてみたので、内容は多少脚色しています(笑)。
なるべく問題に影響のない範囲で楽しく記録できればと思います。
また問題文だけでなく解答の内容もストーリーに含まれています。
どの部分とかは特に明記しないので実際の回答を見て頂ければと思います(笑)。
このストーリから午後1試験問題の内容が理解でき、問題の意図やモジュールとしてのパーツなどとしても午後2で活用できたら凄いかもです(苦笑)。
凄いかどうか不明ですが(苦笑)別ブログで試みてますので、
よろしければ(笑)
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■設計ドキュメント管理システムの開発プロジェクトストーリー
本論3:スケジュール検討
<前回の続き>
自席に戻った僕は、さっきステークホルダとなる2名の意見を思い起こしながら、衝撃的な事実、つまり、新しい海外顧客向け大型製造装置の設計が翌年の1月初めから利用できるようにしたいという内容について、納期に間に合わそうとすると、最低12か月を9か月に短縮させる事ができないとダメなんだよなぁ~と、はた目にはぶつぶつと言ってる風に聞こえる、ちょっと危ない?感じであったかもしれない。
ま、とにかく、今回クラウドサービス候補を探すべく色々な方面で当たってみる事にした。人事や総務などにも問い合わせたりした結果、ついに3社それらしい候補が見当たった。
3候補について、選定項目について比較してみた結果を比較表にしてみた。
評価項目 X社 Y社 Z社
②アプリケーションソフトウェア 提供✖ 提供✖ 提供〇
③基本ソフトウェア 提供✖ 提供〇 提供〇
④ハードウェア 提供〇 提供〇 提供〇
⑤サーバ運用 K社 Y社 Z社
⑥監査の受け入れ 可 可 不可
⑦グローバル接続拠点の有無* 有 有 有
*前回ミーティングにて条件追加部分(本問では特に触れてませんでしたが一応)
さてと、現行の作業工程図は、こんなかんじだったけど・・・
まずはX社を見てみるかな。
X社の場合はB:ハードウェア調達事態が不要だから、作業工程はこんな感じだな。
そうすると・・・開発工数は、あ~!、10か月かかるのかぁ!!
9か月じゃないとだめだぁ!!!
とちょっと声出してしまったので、周りがちょっと僕を見たが、まぁいつものことだと言わんばかりの、やれやれ的な感じで何事もない素振りを見せたのを僕は見逃さなかったが(苦笑)、まぁそんな事よりも、X社は候補落ち確定であった。
ま、まぁまだ気にする事はない、
気を取り直して次のY社を見てみるかな。
Y社は、やっぱりX社同様ココもB:ハードウェア調達事態が不要でしかも、C:ハードウェア設置・選定、およびD:現場事務所環境整備が減りそうだなぁ。
僕は、どれくらいかかりそうなのか、現場事務所統轄部門の責任者である、N所長に電話をかけて直接、現場事務所の環境整備に影響があるか聞いてみたところ、PaaS業者だと基本ソフトウェア調達分の工数が減るので、僕の見積もりから、半減するとの事だった。
また、丁度プロジェクトリーダが席の前に居るので、ハードウェア設置・設定に対する作業工数について、こちらもPaaS業者のように予め基本ソフトウェアを提供してくれているのであれば、僕の見積から半減するでしょうとの事だった。
これらを考えて改めて作成した作業工程はこんな感じだった。
おぉお!っとまた思わず小声だったが叫んでしまった(苦笑)。
そう、Y社だと開発期間がちょうど9か月におさまったのである。
こ、これなら、いけるかも・・・いや、まてよ、もしかしたら。
Z社の方がもっと短期間だったりするかもしれないな。
はやる気持ちを抑え、少し目を閉じ息を整えてから、
Z社について見てみる事とした。
うん、うん、X、Y社同様ココもB:ハードウェア調達事態が不要でしかも、C:ハードウェア設置・選定、およびD:現場事務所環境整備が減りそう、つまり半減だよな。あとSaaS業者のため、G:アプリケーションソフトウェアおよびH:結合テストも減りそうだなと思い、一応、先ほどのプロジェクトリーダに確認したところ、アプリがあるなら僕の見積もり工数から半減しますとの事だった。
という事は、Z社の作業工程図は・・・・っと考えていたところに、プロジェクトリーダが声をかけてきた。
リーダ:『あのぅ、Lさん、すいません。先ほどのSaas業者の工数について忘れてたことがありました。』
と、リーダが申し訳なさそうな顔をしている。
僕:『お?どうした。まだ工数が減るのかな?』
などと僕は希望的観測をぶつけてみた(笑)
リーダ:『いえ、いえ、その逆ですよ。忘れてはいけないのはSaaS業者の場合、アプリ提供してくれるのは確かに楽ですので、製造とかテストとかの工数がほとんど少なくて良いのですが、このアプリは当然自社開発でないため、念のためにE:外部設計については、Z社のアプリケーションソフトウェアの機能を確認したうえで設計を進める事になるので、2倍の期間は想定した方が安心安全という事です。』
僕:『あぁ、なるほどね。まぁそんなに甘くないわね(苦笑)、さんきゅ。』
僕はそう言って、Z社の作業工程がどうなるかドキドキしながら作ってみた。
す、すげぇえ!!開発期間が9か月よりも1か月短縮の8か月!!と、
今度は心の中でガッツポーズした(笑)
で、Z社に決定だなと思いながら、僕は肝心な事を忘れていた事に気づいた。
つまり・・・Z社は残念ながら、監査の受け入れを実施しないという事である。
あ、あああ、そうかぁ、新EDMSの開発にあたって、システムの一部の運用を委託する場合に必要な要求事項には、サーバ管理について顧客が要求する場合には監査が行えないとダメだったんだったな。
くっそうぅ(失礼)、う~ん、せっかく1か月前倒しできそうだったけど、監査できないんじゃやはり無理だよな。そもそもE:外部設計にリスクありそうだものな。
だって、いくらリーダが2倍くらいの工数の余裕は必要などと言っても、その値だって安心できるのかの保証はないわけだし、結果的に倍どころか、4倍だったりしたら、10か月もかかってしまうかもしれないしねぇ。
まぁそもそもうち(K社)の業務に合わせた機能への対応に時間が掛かる。というリスクは未知のリスクでもあるかもと考え直した。
ーーー
う~ん・・・そうすると、結果的にY社が有利って事になるかなぁ。
という事で、僕は、基本案の見直し結果という事で再見積もりを実施した結果を纏めてみる事にした。
<次回、各社のクラウドサービスの評価に続く。>
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