H26・PM・午後1試験ストーリー 問2・結論
☆はじめに
本文は、プロジェクトマネージャ午後1試験の過去問を基に
ストーリーっぽくしてみたので、内容は多少脚色しています(笑)。
なるべく問題に影響のない範囲で楽しく記録できればと思います。
また問題文だけでなく解答の内容もストーリーに含まれています。
どの部分とかは特に明記しないので実際の回答を見て頂ければと思います(笑)。
このストーリから午後1試験問題の内容が理解でき、問題の意図やモジュールとしてのパーツなどとしても午後2で活用できたら凄いかもです(苦笑)。
凄いかどうか不明ですが(苦笑)別ブログで試みてますので、
よろしければ(笑)
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■プロジェクト進捗管理ストーリー
本論4:外部設計の遅延対策
<前回の続き>
外部設計が終盤に差し掛かった頃、朝一番に僕のマナーモードにしていた携帯のバイブが振動した。出るとF課長からだった。
僕:『・・・はい。』
F課長:『Q課長ですか?どうもお世話になってます。実は、問題が起こりまして・・・』
と、電話の向こうの声は少し緊迫した張りつめた声だった。
それだけで、簡単な問題ではない事が伝わったが、
僕:『どうも。F課長、突然どうしましたか?』
と聞いた。
F課長:『はい、実は前回G主任の負荷を軽くするために、彼の分を負荷分散するために2名に分担させた件ですが、彼らに少々問題が起こりましてねぇ』
僕:『え?あの、G主任の代わりを任した、え氏とお氏2人の事ですか?』
F課長:『はい、そうです。実はこの間、ようやく彼らが設計していたドキュメントの最終レビューが実施されたのですが、G主任がレビューしたところ、内容に問題が検出されて、手直しが生じたために工程的にも手戻りが生じてしまったのです。』
僕:『え?そうなんですか。でもG主任が指摘したんならなんとか挽回できるとかないのですか?』
F課長:『そうなんです。私もそういう風に行けばと思ったのですが、内容の修正が10日ほどかかるとかでこの修正を実施していたら、到底外部設計の完了期限を守れなくなると、G主任から報告がありました。』
と、電話からのF課長の声のトーンが少し高くなってきている。
僕:『えぇえ、あのG主任が判断したという事ですか?なるほど、10日は結構手戻りによる納期遅れの確率が高いのは間違いのない感じですけど、対策とかありますか?』
F課長:『はい。それで、今回私の方で対策方針を考えて見たので、まずはその考えをQ課長に判断して頂けたらという事で電話した次第ですがお時間ないようでしたらメールか何かでお送りしますが?』
僕:『なるほどですね、いえ、本件は優先だと思いますので今伺います』
F課長:『そうですか、いやぁ、ありがとうございます。それでは、お話しします』
F課長はそう言って、一呼吸おいて、静かに話し始めた。
F課長:『まず問題が発生したアクティビティについてですが、他の、あ、い、うの3名のメンバの作業の少し残業ありで工数調整を行い、手戻りによる遅れを最小限内にとどめます。』
僕:『なるほど、それはいいですね。ところで問題が発生したアクティビティっていうのはどういう・・・』
F課長:『はい、問題アクティビティには、多数のQ&A表に散在している細かな仕様を、設計書に反映する作業があるのですが、この作業は省略して、後工程で設計書とQ&A表を見比べてもらえば遅れが残り5日まで短縮出来ます。もちろん本作業の最終的な反映作業は、テストと平行して行うドキュメント整理期間に実施しようかと。』
このF課長の話を聞き、省略とか大丈夫かなぁって思ったが、続けて聞いた。
僕:『なるほど、5日短縮したとして残りまだ5日有りますが・・・』
F課長:『はい、その5日を短縮するためにはもう人を増やすしかないという事になりましたので、うちは第一課ですが、第二課・課長にお願いして要員調達しました。』
あぁそいえば、両課のノウハウはお互い共有してるんだっけ。と思った。
僕:『なるほど、クラッシングですかぁ。で、何名の応援で考えてるんですか?』
F課長:『はい、クラッシングに充てる応援要員の人数は2名が妥当と考えています』
僕:『なるほど、分かりました。ところで5日という見積もりは、新たに参入した他の課のメンバに対する諸々の作業工数などは含まれてるのですか?』
F課長:『はい、もちろん、5日の中に含まれるのは、過去の同種のアクティビティの生産性と応援要員の候補者のスキルを考慮して、作業に必要な工数、および、彼らの使用の理解やチームのノウハウ習得に要する初期の立ち上げ工数、そして、教育やレビューを行う受入れ側の工数を織り込んでスケジューリングした結果となります』
僕:『なるほど修正に10日かかり、5日の作業は省略し、残りの5日は増員してなんとか納期に間に合わそうというのですね。』
F課長『はい、そうですが、どうでしょうか?』
これを聞いて、やはり先ほど心配していたことをF課長に話した。
僕:『Q&A表に散在している仕様反映作業を後でやる事にして今は省略するという事で、後工程の生産性や品質が低下するという事だけでなく、仕様の見落としや手戻りが発生する事がとても心配ですので、細かな仕様を設計書に反映すべきであると思います。』
F課長:『そうですね。納期優先でも後のことを考えれば品質も優先で考慮しなければ、結果的に後工程出て戻ってしまう事になるわけですね。』
僕:『はい、まぁそうです。それにクラッシングに関する工数の計算には、人員増に伴うコミュニケーションパス増加の観点が欠けていることもあり、これらも含めて再考が必要と思われます。』
F課長:『Q課長の仰る通り、早急に、再考する事にします。調整結果は本日中でメールいたしますのでよろしくお願いします。』
そうして、僕は 電話を置いた。
それから夕方に、調整結果で3名に増やし、作業を省略せずに納期に間に合うようなスケジュールとなった内容のメールが届いた。
さぁ、この方針でうまくいってくれよ。
僕は、F課長に、OKの返信を送った。
あとがき:
ストーリーとしては、この後、このプロジェクトはどうなったのか?はたまた他の2課の課長も含めて、E社の方針をP社に合わすようにできたのか・・・などなど気になる(え?ならない(苦笑))所ですが、
それは、残念ながら本問では(当然ですが)語られていないため、本件は残念ながらここまでです。
おしまい。
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