はじめに。

このブログは決して読んで合格するような大それた内容ではございません。

ただ僕の勉強をここで日々ブログにしたらいいかなという他者に申し訳ない

緩い考えのブログですが、内容はちょっと(かなり?)コアですが、同じく

高度情報処理を勉強しようと思う方であればきっと中には楽しんでくれるかも。

少なくてもお堅いイメージの内容を面白おかしく印象的な解き方を手法とでき

ないかの研究も交えてなので、僕的には結構楽しんでます♪

注: 問題文を見ないと、何のことかわからないと思うのが欠点ブログとなっています(苦笑)。

なので、お手数ですが以下のサイトで対象年度の問題・解答などをダウンロードして頂ければと

思います。

過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評) など

↑ PMは春期試験です。



H26・PM・午後1試験ストーリー 問1・本論1

☆はじめに

本文は、プロジェクトマネージャ午後1試験の過去問を基に

ストーリーっぽくしてみたので、内容は多少脚色しています(笑)。

なるべく問題に影響のない範囲で楽しく記録できればと思います。

また問題文だけでなく解答の内容もストーリーに含まれています。

どの部分とかは特に明記しないので実際の回答を見て頂ければと思います(笑)。


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■人材管理システム構築ストーリー

本論:スコープマネージメント

<前回の続き>

早速、J建設の中に入ると、中は誰もいなく、中央に電話が置かれていた。

僕はJ建設の受付で電話をかけ、来社のご連絡をする事にした。

間もなく、人事部のL部長が姿を見せた。

 L部長:『Kさん、どうもお待たせしました。まずはこちらへ』

 L部長に通されたのは、いつも打ち合わせなどで使われてると思われる、パーティションで仕切られた、真ん中テーブルで両向かいに3脚の椅子が並んだスペースであった。その場所でひと通りのお決まりの名刺交換を済ませ、L部長に促されて僕は奥の向かって右側の席に座った。

 L部長:『御社の部長さんにはお話ししたのですが、今度うちで新人材管理システムを立ち上げることが決まったのはいいのですが、なにぶんシステムに明るい人間が居なくて、以前お世話になったおたくの部長さんに昨日相談したんですが、早速来て頂いて助かります。』

L部長は少し穏やかな表情になり、そして少し困った顔になった。

 L部長:『今回Kさんも少しは事情を察して頂いてるかと思うのですが、既存のシステムが3つありまして、これらの問題点を改善するため、3つを1つにしたいのですが、役員から営業部門の要求も取り入れて欲しいという社命があったのです。』

 僕:『はい、上司からもそう聞いておりますので、本日可能でしたら営業部門のヒアリングもお取り計らい頂けると助かるのですが。』

 L部長:『今朝の電話でもそういう話をされていたので、明日なら営業部門へのヒアリングができると聞いてますのでお願いできれば助かります。』

 僕:『明日ですね。はい、かしこまりました。』

 L部長:『ところで今後どういう風に進めていけばよいでしょうか?』

 僕:『はい、まずは人事部代表という事で、L部長を委員長とする要求検討委員会を設置して、新人材管理システムの要件定義の整理を行うべきかと。』

 L部長:『なるほど』

 僕:『あと、営業部門の要求の決定権を持っている方の参画もお願いします。』

 L部長:『そうですね。じゃあ営業部門のM部長をメンバに加えます。』

 僕:『ありがとうございます。あと、委員会のメンバーという事で、当然、私と、人事部からヒアリングできる方を誰かアサインして頂ければと思います』

 L部長:『そうですね。じゃあ、うちのN課長を今から呼んで来ますんで色々と聞いてください。あと、営業部門・M部長もいたら呼んできます。』

 そういって、L部長は席を立って、少し足早に出ていった。

L部長がM部長を呼ぶといった感じから、2人は結構仲が良さそうかも。などと思いながら、”ふぅ~、さてと、まずは何から聞くかなぁ。。”

僕は朝にメモした質問事項を眺めていると、やがてL部長が少し息を切らして、その後ろにシステム手帳を持った30代くらいの人と、その後ろに40代くらいのL部長を見て少し微笑みながらやってきた。

 L部長:『やぁどうもお待たせしました。N課長と、丁度喫煙室に居たM部長をつかまえる事が出来たので同行してもらう事にしました。』

 N課長とM部長は軽く会釈をして、名刺交換の後、僕の前に座った。

 僕:『早速ですがN課長、まず今回の新人材管理システムの開発範囲、スコープはどのようになるとお考えですか?』

 N課長:『はい、開発範囲としては、やはり人材に関する情報を一元的に管理する仕組みの構築が先決だと思っています。』

 僕:『M部長、N課長の開発範囲についてどう思われますか?』

 M部長:『いやぁ、新システムの仔細はL部長から聞いてますよ。でもね今回の新システムはぜひともうちの要求も取り入れて欲しいと思ってますので、ぜひとも頼みますよ。』

 僕:『そうですね。ただ納期は1年後で、しかも要件定義は2か月後の6月なので、開発期間の制約もありますので、まずは要求をどれだけ取り込めるかの判断も必要になるかもしれません。』

 M部長:『う~ん、やっぱりそうなりそうですか。一応、要件を簡単にお話しすると、営業活動における問題点の解決、過去の類似案件の経験者や必要な公的資格保有者の迅速把握と、あとは、案件を受注した後の要員の稼働状況を確認する事ができたらいいかなぁって思ってるんですが、やはり難しいですか?』

 僕:『う~ん、そうですねぇ。なにせそこまでの要求を2か月でまとめて、なおかつ他の既存システムを統合するなどもありますから、期間の制約的にもかなり厳しいので、要求を集約すべきかと思われます。』

 M部長:『そこをなんとかできないですか?』

 L部長:『まぁまぁ、M部長(苦笑)。Kさんもいきなりたくさんの要件を投げられたら判断もできないと思いますよ。』

 M部長:『まぁそうですね。L部長から、明日ヒアリングで時間空ける事で聞いてましたので今は十分な資料も用意してなかったんですが、明日あらためてご説明しますのでよろしくお願いします。』

 僕:『はい、こちらこそよろしくお願いします。』

 L部長:『M部長、ところで今回私と、Kさん、そしてN課長で要求検討委員会を設置する事になりましたので、ご協力よろしくお願いします。』

M部長:『承知しました。よろしくお願いします。』

 全員:『よろしくお願いします。』

 L部長:『ところでKさん、今回は顔合わせという事で、次回また開催したいと思いますが、次回、何しましょうか?』

 僕:『そうですね。要求が多数でしかも多岐にわたると予想されますので、まずは要求を集約する案をまとめ、それを次回ご報告するというのでどうでしょうか?』

 L部長:『なるほど。それでよろしくお願いします。じゃあ次回の日程はメールでお知らせいたします。』

 僕:『はい、ご連絡お待ちしています。一応次回はまず全員のヒアリングを終えた後に開催して頂けると良いかと思われます。』

 L部長:『承知しました。ではそのようにしましょう』

 僕:『皆さん今日はお忙しいところお時間頂き、ありがとうございました。明日もよろしくお願いします。』

 全員:『どうぞよろしくお願いします』

 J建設を出る頃は、定時まで少し時間があった。

・・・さて会社に戻るか。

僕は会社に戻る途中で、次回提示しなければいけない要求の集約方法を検討するため、改めて要求の背景となる

現状の問題点を一覧表にまとめ、関係部門の要求がどの問題点に起因しているかを整理しておけば、

起因する問題点の影響度から優先順位をつける時に役立ちそうだなと思った。

 さぁ、そのために明日からヒアリング三昧だな(笑)

社に戻った僕は上司に本日の報告をして帰途に着いた。

 家に帰ると、N課長からメールが入っていた。

<次回、人事部へのヒアリングに続く。>


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